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森 

2007.8.22 046 forest small


月並みだけれど、私は旅行が好きだ。
旅行っていうより旅っていう言葉のほうが素敵な気がするけれど。
何でだろう。和語だから?かしら。

とにかく、大学4年のとき、アイルランドに行った。
日本人のいないところへ行きたい。
でも、英語を話したいから英語圏がいい。
と思った結果、はるかかなたのアイルランド、しかも首都ダブリンからバスで四時間の西の都市、ゴールウェイへ行ったのでした。

ある日、スイス人の友人2人と参加した古城ツアーで、写真のような森がある公園に立ち寄った。
森があるといっても、ちゃんとした芝生のところが主であり、遊歩道もしっかりと整備されている。
その遊歩道を案内の人と一緒に我々ツアー参加者は歩いていた。

そのとき友人の一人が、
「こんなとこ歩いていてもつまらない。森に入ろう。」
と言い、ずんずん森の中へ進んで行った。

私は戸惑いつつも、彼女らの後を追いかけた。
入っていいのかどうかも分からない道なき道。
360度、写真のような感じ。

ずんずん進んで行くうちに、もといた遊歩道もどの方向か分からなくなった。
悪いことをしているような後ろめたさと、迷いなく進んで行く友人の背中のたくましさと、今自分がこの森の中にいるという興奮や、木のにおいやしっとりとした土のにおいが、今もふんわり思い出される。

私は、彼女らに
「こんなに歩いてきて戻れるの?怖くない?」
と訊ねた。すると友人は、
「私はスイスで森に慣れてるから大丈夫。それに森なら誰か近づいてきたら音がするからすぐに分かるし、町よりずっと安全だよ。怖いのは、森じゃなくて人間。」
とさらりと言った。
そうか。そうなのかも。でも、埼玉や東京で育った私にはそれは想像することしかできない。

彼女らはまだ18歳だったけれど、森に生えている苔の種類や虫の種類をとてもよく知っていて、それがそこにいることが当然であることをちゃんと知っていた。

図らずも、こういうことを考えるきっかけが出来るから、旅は素敵。
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